柚香、珠城、望海、礼、真風、激動の2020年!
「宝塚イズム42」 1月12日発売!
半年に一度発行される宝塚歌劇の評論誌「宝塚イズム42」(青弓社刊、税抜き1600円。薮下哲司、鶴岡英理子編)が、新春12日に全国大型書店で発売されます。
今回の特集は、激動の2020年を振り返るというテーマで、各組がコロナ禍になかでどんな活動をしてきたかをまとめました。トップ披露公演開幕直前で公演が延期に次ぐ延期となり、結局4か月遅れで開幕したものの、感染者が出て再び休演という憂き目にあった花組の柚香光。同じく東京でのトップ披露公演が感染拡大で中止、延期になった星組の礼真琴。サヨナラ公演の日程がずれて、退団日が大幅にずれこんだ雪組の望海風斗と月組の珠城りょう。公演中止こそまぬがれたものの、公演スケジュールがずたずたになった宙組の真風涼帆。5組すべてがたどった大変な1年を愛をこめて記録しています。
一方、2018年初頭に上演され、エポックメイキングな話題を呼んだ「ポーの一族」が2021年初頭、退団した明日海りおの主演によって、本格的なミュージカルとして再演されることになりました。トップスターが退団後、外部で宝塚での当たり役を再び演じるというのは「アイーダ(「王家に捧ぐ歌」)」の安蘭けい、「るろうに剣心」の早霧せいなについで3人目。最近のトップ経験者の通過儀礼的なイベントになりつつあります。宝塚作品は外部でも通用するのか「ポーの一族」再演への期待とともに特集しました。
ほかにも64年間の宝塚生活にピリオドをうった永遠の宝塚おとめ、専科の松本悠里の偉大な功績を振り返る小特集、くわえてOGインタビューには一昨年、惜しまれながら退団した元月組の美弥るりかが登場、コロナ禍の活動など近況をたっぷり聞きました。
毎回好評の公演評も、新人公演評はありませんが、大劇場公演評、外箱対談、OG公演評などできる限り多くの公演を所収しています。そんななか見えてきたのはコロナ禍に果敢に立ち向かう宝塚歌劇の底知れぬパワーでした。そのことをぜひ「宝塚イズム42」を手に取ってお確かめください。
「宝塚イズム42」は紀伊国屋書店など大型書店のほか、アマゾンなどのオンライン書店でもご購入可能です。