超豪華タカラジェンヌOGで「すみれの花咲くころ」をリレーで
新型コロナウィルス感染拡大予防のための緊急事態宣言が5月31日まで延長されることが4日決まりました。宝塚歌劇団は、当初から延長を予測していたかのように6月末まで全公演の中止を発表しています。3月13日から公演予定だった花組公演「はいからさんが通る」と4月24日から公演予定だった月組公演は、7月以降に改めてスケジュールを編成しなおして公演再開を検討しており、この日の延長決定を受けて本格的な作業に入るものとみられます。ただ、今後の感染状況によっては、まだまだ予断を許さないところもあり、正式なスケジュール発表は緊急事態宣言が解除され、劇場再開の道が開かれてからになる模様です。
それにしても宝塚106年の歴史の中で、全公演が3か月以上中止になったことは戦時中の1944年3月に宝塚大劇場と東京宝塚劇場が閉鎖された時以来。まさに有事といっていい事態です。感染防止のため稽古もままならず、移動も制限されているとあって、タカラジェンヌたちは自宅で独自に体調を管理するしかない状態で、日々粛々と過ごしているようです。
宝塚歌劇団では公式YouTubeで「おうちでタカラヅカ」と題して期間限定ながら最近の宝塚歌劇各組の舞台映像のハイライトシーンを無料で配信中。長期休演中のファンのストレス解消に一役買っています。
そんななか、タカラジェンヌOGたちがコロナに携わる医療関係者をねぎらい、激励しようという趣旨で「すみれプロジェクト」を立ち上げました。それぞれが自宅で宝塚のテーマソングである「すみれの花咲くころ」を歌いながらリレーでつなぎYouTubeにアップしたのです。現在2パターンがアップされていて、それぞれ超豪華なメンバーが勢ぞろいしています。
パート1は杜けあき、南風まいを筆頭にこだま愛、真矢ミキ、安寿ミラ、黒木瞳、一路真輝、紫とも、麻路さき、久世星佳ら59人。安寿と真矢のヤンミキコンビが二人で歌っている珍しい映像もあります。
パート2は真琴つばさ、稔幸を筆頭に愛華みれ、紫吹淳、湖月わたる、風花舞、森奈みはる、純名里沙、安蘭けい、ふづき美世、えまおゆう、和央ようか、檀れい、大和悠河、星奈優里、春野寿美礼、遠野あすか、香寿たつき、麻乃佳世、映美くららはじめ67人が参加。汐風幸の元気な姿がみられるのがうれしい。
現在パート3を制作中とか。東北大震災の時も、そうでしたが、こういうときのタカラジェンヌOGたちの団結力は素晴らしく、今後もまだまだ支援の輪は広がっていきそうです。
©宝塚歌劇支局プラス5月5日記 薮下哲司