北翔海莉、ジャズオーケストラと競演!ビルボードライブ開催
元星組のトップスター、北翔海莉が1月26、27の両日、ビルボードライブ大阪で「北翔海莉withアロージャズ・オーケストラ」というライブを開き、ビッグバンドジャズオーケストラをバックにスタンダードジャズやディズニー・メドレーなどを披露、二日間4回の公演が満席になる盛況だった。
今年で創設62年という伝統を誇るアロージャズ・オーケストラ。大阪・キタの堂山にあったクラブアローの専属オーケストラとして1958年に結成、その音楽性の高さで日本屈指のジャズオーケストラとして、クラブ閉鎖後も全国各地で幅広い活動を行っている。19人編成の本格的なビッグバンドがまずは代表曲「A列車で行こう」を演奏、場が温まったところで真っ赤なドレス姿の北翔が登場。髪を長く伸ばしすっかり女らしくなった北翔だが、トークは相変わらずフランクでファンを楽しませる。デューク・エリントンのスタンダードジャズを2曲歌った後、ジョージ・ガーシュインの「アイ・ガット・リズム」ナット・キング・コールの「LOVE」をいきなり客席を巻き込んで軽快に歌うなど、エンターテナーぶりをいかんなく発揮。
途中、アロージャズ・オーケストラによる「ムーンライト・セレナーデ」「イン・ザ・ムード」などの演奏を挟んだ後、金色に輝く明るい色のドレスに着替えた北翔がディズニー・メドレー。「ピノキオ」から「星に願いを」をしっとりと歌った後、「シンデレラ」から「ビビデバビデビブー」「アラジン」そして「メリーポピンズ」からの「スーパーカリフラジリック・エクスピアリドーシャス」と北翔ならではの呪文メドレー。大いに盛り上がった後は「大好きな曲」という「ノートルダムの鐘」の主題歌を豊かな声量で絶唱した。
最後は「コンガ」と「シング、シング、シング」で盛り上がったあと「すみれの花咲くころ」のジャズバージョンで締めくくり、楽しいトークと歌であっという間の一時間半だった。
宝塚時代の男役の声よりもさらに幅の広い声域を縦横に駆使した北翔の自信に満ちた歌声は聞いていて心地よく、いつまでも聞いていたかった。
©宝塚歌劇支局プラス1月28日記 薮下哲司
元月組トップ、久世星佳&未沙のえる、憧花ゆりの、異色のトークライブ開催
1985年から87年まで月組でトップスターを務めた久世星佳を中心に元専科の実力派、未沙のえる、元月組で副組長を務めた娘役スター、憧花ゆりの、一見、結びつきがないように見えながら実は親しい3人が集まってのLive Play Show「NONSTOP DREAM」が、3月8日(日)大阪新阪急ホテルで開かれる。久世本人がアイデアを出して作り上げるドラマティックトークサロン。久々に出会った3人がどんなトークと歌と芝居を繰り広げるのか、興味深いトークショーになりそうだ。ピアノ演奏は宝塚歌劇団作曲家の吉田優子が担当する。5時~ディナー。18時45分からショータイムで、料金は22000円。チケットは好評発売中。お問い合わせは新阪急ホテル☎06(6372)5101まで。