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Channel: 薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス
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元宙組娘役スター、純矢ちとせが来年1月京都南座「サクラヒメ」に主演

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元宙組娘役スター、純矢ちとせが来年1月京都南座「サクラヒメ」に主演

今夏「オーシャンズ11」で退団したばかりの元宙組娘役スター、純矢ちとせが、来年1月24日から京都南座で上演されるイマーシブシアター「サクラヒメ」(DAZZLE脚本、演出)のヒロインで退団後第1作を飾ることになり、19日、東京都内で行われた制作発表会見で純矢が抱負を語った。この模様とその前日に東京・日比谷のHMVで行われた「宝塚イズム40」刊行記念トークイベントの模様を報告しよう。

「サクラヒメ」は歌舞伎の人気演目である鶴屋南北原作の「桜姫東文章」をベースにしたライブパフォーマンス。南座の一階客席を取り払い、舞台と同じ高さのフラットなスぺースでサクラヒメを手に入れようとする5人の青年が思い思いに得意のパフォーマンスを繰り広げるなか、1階の観客は、サクラヒメとともに一緒にその5人のパフォーマンスをまじかで楽しみ、2階、3階の観客はそれを俯瞰して見ながら、その日のサクラヒメの相手を投票で決め、その結果によって毎回ストーリーが変わるという全く新たな形態の演劇。京都町屋の再利用で大成功したTSプロモートが主催、松竹が制作する。

未知の新しい舞台への挑戦に純矢は明るい和服姿で登場、「退団後の第1作に素晴らしい舞台のお話をいただけて光栄です。イマーシブシアターというお客様に身近に感じて頂けるというのも楽しみ。幼少期から日舞、17年間の宝塚生活で培った三味線や、ダンスなどすべてを出しつくして精一杯努めたい」と挨拶、「5人の男性に愛される幸せなお役ですが毎回結果が変わりますので、お客様にも何度でも楽しんでいただければ」としっかりPRする余裕も。

純矢をめぐる5人の男性とは陰陽師役でタップダンサーの川原一馬、浪人役で「刀剣乱舞」などの殺陣の達人、荒木健太郎、義賊役がヒップホップの世界(EXILE)、鳶役で男子新体操メダリスト、平野泰新、町医者役がストリートダンスの第一人者Toyotakaといったユニークなメンバー。これにダンサーとして高田秀文、歌手として新里宏太が出演する。

そんなメンバーに囲まれて純矢は「どんな新しい自分に出会えるか私自身も楽しみ」と笑顔で抱負、衣装について聞かれると「上は着物ですが下はマーメイドスタイルの和と洋の融合で魅力的です」と話すなど、宝塚時代にはなかった大きな会見のヒロインとして堂々たる態度で臨んでいた。

公演は1月24日から2月4日まで。京都南座だけの特別興行となる。

 





一方、その前日に東京・日比谷の東京宝塚劇場前のブックショップ、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEイベントスペースで「宝塚イズム40」刊行記念トークイベントが開かれました。熱心な読者の皆さん70人で満席になった会場で、今年退団した紅ゆずるさんと明日海りおさんの二人の魅力はじめ宝塚の現況と来年の展望を「タカラヅカ・レビュー」(青弓社刊)を出版されたばかりの演劇ライター、橘涼香さんの軽妙な司会で私がトークするという内容。紅と明日海の下級生時代のエピソードや、今年の宝塚ベスト3作品の発表などでおおいに盛り上がり、話は来年の注目作やスターの動向まで、なかなか濃い内容になりました。約1時間のトークの後の皆さんからの質疑応答も宝塚愛にあふれたものばかりで終始笑いに満ちた和やかなイベントになったと思います。大阪の毎日文化センター宝塚講座では毎月話しているようなことなのですが東京では初めてのことで、機会があればまたやれたらと思っています。今回ご参加いただいたみなさんには本当にありがとうございました。

©宝塚歌劇支局プラス12月20日記 薮下哲司

 


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