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愛月ひかる、シャンソンを歌う!「宝塚パリ祭2019」開催
専科の愛月ひかるを中心にした「宝塚パリ祭2019」(中村一徳作、演出)が7月15、16の両日、ホテル阪急インターナショナル紫苑の間に超満員のファンを集めて開かれた。
毎年恒例となった「宝塚パリ祭」だが、ことしは宙組から専科入りした愛月を中心に雪組の妃華ゆきの、諏訪さき、野々花ひまり、縣千そして今年初舞台をふんだばかりの研1生のなかから4人が選抜され、計9人の出演。
宙組最後となった博多座公演「黒い瞳」のラスプーチン役、続いて星組全国ツアー「アルジェの男」のジャック役、くわえて「岡田敬二、𠮷崎憲治ロマンチックコンサート」とこのところ充実した活躍ぶりの愛月、初のパリ祭でシャンソンに挑戦、また新たな魅力を発揮した。
ショーは「パリはパリ」から華やかにスタート、「バラ色の人生」や「ピギャールの娘たち」といったシャンソンの定番を軽快に歌い継ぐ愛月、大人のムードあふれる包容力のある雰囲気がパリ祭にぴったりで、ファンをシャンソンの世界に誘った。
雪組メンバーも「シェリーに口づけ」や「夢見るシャンソン人形」といったシャンソンポップスで彩を添えた。縣や諏訪が集まってのMCコーナーでは全員が愛月とは初共演だったがすっかり愛月の人柄に魅せられたようで、愛月のこんなところが素敵とか愛月でどんな役が見たいかなどで大いに盛り上がっていた。
愛月はそのあと「アイ・ラブ・パリ」や「セ・シ・ボン」など客席を縦横に歩きながら歌い「ベルサイユのばら」から「心の白薔薇」や「Amourそれは…」から同名主題歌、さらに「ファントム」から「お前は私のもの」を愛月がキャリエール、諏訪のエリックというコンビで歌うというコーナーもあり、これはなかなか聴かせた。
最後はシャンソンの極めつけ「愛の讃歌」を愛月が熱唱、会場全体に感動的な雰囲気を盛り上げてショーを締めくくった。会場には専科の美穂圭子、悠真倫はじめ東京公演前の雪組メンバーや「アルジェの男」で共演した星組メンバーらが大挙客席にかけつけ、愛月の温かい人柄をうかがわせていた。
30、31日にはパレスホテル東京で出演者が鷹翔千空ら宙組メンバーに代わって開催される。曲目も何曲かは変えるという。
©宝塚歌劇支局プラス7月19日記 薮下哲司
藤咲えりディナーショー好評発売中
元宙組娘役スター、藤咲えりが、8月10日、入団から数えて15年と宝塚ホテルのフェアウェルを記念して宝塚ホテル琥珀の間でディナーショー「Sincere」を開催することになり、好評発売中です。歌唱力に定評のあった藤咲が、宝塚のヒットメロディーを中心に生バンドでたっぷりと披露、ゲストに同期生で元花組の男役スター、鳳真由が出演、初舞台以来一緒に舞台に立ったことがないという二人が、仲良くデュエットするのも聴きどころです。当日はタカラジェンヌOGや同期生、現役生らが客席に大挙応援にかけつけるという。
料金は一人18000円(税込み)問い合わせ、申し込みは宝塚ホテル宴会セールス☎0797(85)2638まで。