松下由樹がプロメシュームに!凰稀かなめのエメラルダスを絶賛!
舞台「銀河鉄道999」さよならメーテル〜僕の永遠〜10日から大阪公演
松本零士原作「銀河鉄道999」劇場版公開40周年記念舞台「銀河鉄道999」さよならメーテル〜僕の永遠〜(落石明憲演出)大阪公演が10日から12日まで梅田芸術劇場メインホールで上演されるが、公演を前に病気降板した浅野温子に代わって機械帝国の女王プロメシューム役を演じる松下由樹が大阪市内で抱負を語った。
東京初日一か月前の突然のオファーだったというが「子供のころからのアニメのファンで、最初はどんな舞台になるのかイメージがわかなかったのですが、台本を読ませてもらうと、原作にはないエメラルダスとプロメシュームの親娘の話や、永遠の命とは何かとか、テーマが深く掘り下げられていてやりがいのあるお仕事だと思ってお受けしました」と出演の動機。稽古はタイトなスケジュールだったが、すでに公演の終わった東京では「楽しんで頂いているという実感がありました」と充実した公演になったようだ。
舞台は昨年上演された公演の続編で、中川晃教扮する星野鉄郎と松下扮する機械帝国の女王プロメシュームとの対決をクライマックスに、鉄郎と謎の少女メーテルの別れまでを原作にはない新しいストーリーをまじえて壮大なスケールで描いていく。プロメシュームは後半が見せ場となる。
プロメシュームを演じるにあたって「鉄郎たちの最終的な敵で機械帝国の女王ということで見た目をメタリックにして威厳のある雰囲気づくりを心掛けました」とメイクにも独特の工夫を凝らした。「最初にメイクした時、皆さんから“怖い”と言われたのですが、演出の落石さんから“怖い”は誉め言葉ですと言って頂きました」と苦笑い。それほど徹底的に役を作りこんで臨んだ。
今回、原作にはない部分で親娘として共演するエメラルダス役の元宙組トップスター、凰稀かなめについては「とにかくかっこいい。強さの中にも優しさがあってすごくチャーミング」と絶賛。「実際も可愛いなあと思う」とぞっこんの様子。「鉄郎は彼しか考えられない。アニメとリンクします」というはまり役の中川ら共演者とも和気あいあい。
「昔ファンだった人も知らない人も楽しめる舞台ならではの“999”になっています。名作を知ってもらえるきっかけになればこれほどうれしいことはありません。是非劇場に足をお運びください」と話す本人が大阪公演の開幕を一番待ち遠しく思っているようだった。
©宝塚歌劇支局プラス 2019年5月9日 薮下哲司 記