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Channel: 薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス
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真風涼帆、プレサヨナラリサイタル「MAKAZEIZM」ライブ配信

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©️宝塚歌劇団
 
 
 

真風涼帆、プレサヨナラリサイタルMAKAZEIZM」ライブ配信

 

6月に退団が決まっている宙組トップスター、真風涼帆のプレサヨナラ公演となった宙組公演、真風涼帆リサイタルMAKAZEIZUM(石田昌也作、演出)が、東京国際フォーラムホールCで上演中だが、15日、その模様がライブ配信された。これに合わせて真風と相手役の潤花の退団を前に二人を特集した「宝塚イズム46」(青弓社刊、定価1600円+税)が全国大型書店で発売された。

 

昨年「HIGH & LOW」公演前に東京ガーデンシティで開いて以来二度目となった真風のリサイタル、今回はプレサヨナラとあって17年間の宝塚生活全体を振り返る構成となっていて、宙組トップ時代はおろか星組時代の懐かしい曲ややってほしかった役の夢の実現コーナーなどもあって宝塚での真風の集大成がつめこまれた内容。

 

全体的な印象としては正統派宝塚の御曹司といった雰囲気の濃い真風の個性に合わせて非常にオーソドックスな演出で、石田氏らしくちょっと昭和チックなところもあって一時代前のトップスターのリサイタルを思わせた。大人で真面目な真風に対して相手役の潤花の真風愛にあふれた底抜けに明るいはっちゃけた対応ぶりが嫌味なくスマートでなんとも微笑ましく、潤花が一人で場を盛り上げた感のあるリサイタルでもあった。

 

休憩なしの1時間40分のリサイタルなのでここでセットリストを紹介しよう。

 

ACT SHOW(少年隊)真風
MAKAZEIZUM」主題歌(真風他全員)
「ワイン狂想曲」(カルトワイン)桜木みなと
ダンディズムとは?」(ネオ・ダンディズム)真風
Mr Bojanglesシトラスの風)
JACKPOT」(オーシャンズ11
今日こそその日(ロミオとジュリエット)
バイバイUそしていつか(愛するには短すぎる)
ジェントルマン・クラブ(アクアヴィーテ
10 アクアヴィーテ(同)
11 NICE GUY‼」(NICE GUY‼
12 「明日になれば」(風と共に去りぬ)潤
13 「さよならは夕映えの中に」(同)真風
14 「セントルイス・ブルース」(同)桜木他
15 「ナイト&デイ」(同)真風、潤
16 「夢か現か」~「田原坂」(白鷺の城)真風
17 「人生は語らず」(吉田拓郎)真風
18 「大漁ソーラン」(北海道民謡)潤ほか
19 「未来への旅路」(天は赤い河のほとり)
20 Stargazer(ランスロット)

リオの海岸に戻りたい」(日のあたる方へ)

「レモンツリー」(ヴァンパイアサクセション)

「ニコライとプガチョフ」(黒い瞳)

「夢の中の天使」(異人たちのルネサンス)

 「アナスタシア」(同名主題歌

 NEVER SAY GOODBYE」(同名主題歌)

 The Game Of Afoot!(シャーロック・ホームズ)

ONE HEART」(NEVER SAY GOODBYE真風

journey to the past(アナスタシア)

「明日も」(SISHAMO

「レモン」(米津玄師)真風

「君に贈る歌」(シネル

「まんげつの夜」(ナオトインティライミ)真風

LIVES IN THE THEATER」(ホテルスヴェッツラハウス)真風

MAKAZUIZM」主題歌

「希望という名の光」(山下達郎)真風

 

36曲、星組に配属された「愛するには短すぎる」から著作権の関係で歌えない曲を除いてほぼ出演全作品を網羅する欲張った内容。なかでもファンやスタッフが見たかった作品として選ばれたという「風と共に去りぬ」の抜粋シーンは真風のレット・バトラー、潤花の艶やかなスカーレットがよく似合い、フィナーレナンバーの「ナイト&デイ」の再現もあってぜひ本公演でも見たかったと思わせた。

 

真風は、本来歌唱力うんぬんという人ではなく、歌詞を丁寧に歌いこみ、感情表現で聴かせるタイプだと思うがそういったいい部分が最大限に生かされたリサイタルだった。天真爛漫な潤花とのコンビぶりも見ていて心地よかった。途中さまざまな出演作の主題歌を歌う真風に合わせて瑠風輝らが扮装姿でバックを彩るという趣向もあって宙組メンバーの真風愛がしっかり伝わる演出も心憎かった。

 

さてそんな真風涼帆と潤花の退団にあわせて二人のこれまでの足跡をたどりながら魅力をたたえ「ありがとう真風涼帆&潤花」のタイトルで大特集を組んだ「宝塚イズム46(青弓社刊、1600円+税)が全国大型書店で発売中。ほかにも「蒼穹の昴」で惜しまれながら退団した雪組の娘役トップスター、朝月希和への惜別と新トップに就任する夢白あやに対する期待をこめた特集、霧矢大夢と咲妃みゆという珍しい組み合わせによるOG対談など宝塚ファン必読の最新号です。

 

©宝塚歌劇支局プラス 藪下哲司


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