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柚希礼音「今の私みて!」退団後初コンサート「REON JACK」会見で抱負語る

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柚希礼音「今の私みて!」退団後初コンサート「REON JACK」会見で抱負語る

退団後の初舞台「PRINCE OF BROADWAY」を無事に終えた元星組トップ、柚希礼音が、11日、大阪市内で会見、3月11日、梅田芸術劇場メインホールからスタートする退団後初コンサート「REON JACK」(稲葉太地作、演出)の抱負を語った。今回はこの模様を報告しよう。

真っ白なパンツスーツ姿で現れた柚希は、宝塚時代よりちょっとふっくらした感じがしたものの、マニッシュな独特の雰囲気は在団当時そのまま。退団後最初の大仕事を終えたあとの充実した笑顔は、存在そのものをさらに大きく見せた。

「REON JACK」は退団後初コンサートとあって、いまの柚希の魅力をふんだんに見てもらおうというコンセプト。「男役でもないし女っぽくもない、いまの私のありのままを見て頂ければ」と柚希。退団してから現在までの心境を自ら綴った新曲をすでに作詞、本格的なタンゴに挑戦、かつての名コンビ、陽月華や星組時代の「盟友」(本人の弁)音花ゆり、鶴美舞夕らとの楽しいコントなどもある「REON」シリーズの退団後編のような内容になりそう。なかでも陽月とのコンビ復活は「彼女が退団してからもずっと応援してくれていたのですが、まさか共演できるなんて夢にも思わなかった」と柚希自身も楽しみにしている。

「在団中に3回コンサートをやらせていただきましたが、男役ではなくなったけれど、柚希礼音のファンであるお客さまとの絆を大事にしながら新しい挑戦もし、退団した自分と等身大のコラボレーションをしたい」と柚希。演出は、武道館コンサートで演出助手を務めた稲葉氏。「私のいろんな部分を熟知してくださっているので、きっと楽しいものになると思います」


退団後のニューヨークでの一人暮らしは彼女自身を、ひとまわり成長させたようで、話す言葉もひとつひとつ地に足がついた感じ。「アメリカでは、女性はこうしないといけないという枠がなくて、私みたいなボーイッシュな感じでも、きちんと女性扱いして頂けて(笑)枠にとらわれることなく何でもしたいことをしたらいいと思えたんです。このタイミングでアメリカに行って本当によかった。がらりと変えずに等身大の自分をお見せしたい」と自分の現在の位置もきっちり見えていた。

とはいえ、最初はかなり戸惑ったよう。「努力してもどうにもならないこともあり、落ち込んだこともありましたが、自分ができることを楽しもうと思ったところから新しい第一歩が始まりました」と開き直ったのがよかったという。

「REON JACK」では宝塚での曲も何曲か予定しているという。「だって持ち歌って、宝塚の曲しかありませんから(笑)」そして「REON」シリーズで好評だった客席参加のコーナーや日替わりコーナーも設けるという。「“PRINCE OF BROADWAY”ではキャッチボールが出来なかったので、存分にやりたいですね」というからファンには楽しみ倍増だ。

将来的には「何が自分に向いているかまだ分からないので、自分に向くと思うものには何でも勇気をもってチャレンジしたい」と意欲的だが、とりあえず目の前のコンサートに全力を注ぐ構え。「私的には日々挑戦しながらものびのびと、舞台でも必死にやりながらもそれを感じさせず、やるときはきちんとやるみたいな感じでやっていければ」柚希らしい言葉でしめくくった。本場ブロードウェーの波にもまれた柚希の本格的再出発がここからスタートする。公演は3月11日から17日まで梅田芸術劇場メインホール、同26日から4月11日まで東京国際フォーラムホールC。

©宝塚歌劇支局プラス12月12日記 薮下哲司

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