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Channel: 薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス
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雪組トップコンビ、望海風斗、真彩希帆、ラストステージ

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©️宝塚歌劇団


雪組トップコンビ、望海風斗、真彩希帆、ラストステージ

史上最強の歌のコンビ、雪組の望海風斗と真彩希帆が4月11日、東京宝塚劇場で宝塚生活最後のステージを踏んだ。午後1時半にミュージカル・シンフォニア「fff―歓喜に歌え!」から始まった舞台はレビュー・アラベスク「シルクロード」~盗賊と宝石~からサヨナラショーそして最後の挨拶、カーテンコールと続き、鳴りやまぬ拍手に終演は何と午後7時を回り、二人にとってもファンにとってもいつまでも続いてほしい長くて幸せな一日となった。

「fff」から望海がいつもとは違うアドリブが入れて笑いをとっていたが「シルクロード」のなかでは望海と彩凪翔が「これからも雪組をよろしくおねがいします」と口上を述べるなど千秋楽モード横溢、サヨナラショーは宝塚大劇場千秋楽と同じ構成だったが、望海と真彩が「ダンシング・イン・ザ・ダーク」でデュエットダンスを踊るころからムードは最高潮。真彩が「ファントム」の「HOME」を歌いだすとそれは頂点に達した。最後の曲「ミュージック・イズ・マイライフ」では会場がブルーのペンライトの洪水となり幻想的なムードに包まれた。

退団者の挨拶は朝澄希、ゆめ真音、真地佑果、煌羽レオ、笙野茅桜と続き、彩凪が「心が折れそうになった時も支えてくださったのはお客様、夢をもらったのは私の方、ファンの皆さんとかけがえのない時間を過ごすことができて幸せでした」とファンへの感謝の言葉を述べると真彩も「私は望海さんのお隣だったから自分以上の力をだしてここまで頑張ることができました。同じ景色を共有させていただいた時間は、おばあちゃんになっても決して忘れません」と望海に最大限の感謝の気持ちを込めた。

最後に黒の紋付と緑の袴という正装で大階段を下りた望海は「私は嘘が苦手、格好をつけるのも苦手、そんな私が男役をやってこられたのはうそを本当にしたかったから。本物の夢をお届けしたかった。生まれ変わっても宝塚で逢いましょう」と笑顔でファンに呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。

 カーテンコールでは次期トップコンビの彩風咲奈と朝月希和を呼び出して、客席のファンに「この二人と雪組を宜しくお願いします」と紹介「一緒に舞台に立てないのが本当に残念だけど、客席から応援するよ」とエールを送るやさしい心遣いの一幕も。

 総立ちの客席にカーテンコールは延々と続き、最後に幕前に登場した望海と真彩が「この瞬間がずっと続けば本当に幸せ」と口々に話し最高の笑顔で別れを告げた。宝塚愛にみちた二人のさわやかな笑顔はファンの心に永遠に刻み付けられたことだろう。

 望海は4月22日、東急シアターオーブで開催されるエリザベートガラコンサートから退団後初舞台を踏みことになっており、第二のスタートはすぐに始まるのだが、宝塚最後の日は本人にとってもファンにとってもまた格別なものがあったようだ。

©宝塚歌劇支局プラス4月11日記 薮下哲司

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