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Channel: 薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス
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一路真輝、沙央くらま、鳳翔大、新旧雪組トリオが共演!「エルフ」大阪公演

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一路真輝、沙央くらま、鳳翔大、新旧雪組トリオが共演!「エルフ」大阪公演

クリスマスシーズンにぴったりのブロードウェイミュージカル「エルフ・ザ・ミュージカル」(児玉明子潤色、演出)大阪公演が21、22の両日、森ノ宮ピロティホールで上演された。ウィル・フェレル主演の映画「エルフ」(2003年)のミュージカル版で、今回が日本初演、浜中文一、松本幸大というジャニーズ・メンバーの主演舞台だが、これに一路真輝、沙央くらま、鳳翔大が共演、21日には3人によるスペシャルカーテンコールがあった。

「エルフ」は、サンタクロースが間違って北国まで連れ帰ってしまった孤児の少年バディがエルフたちと一緒に育ち、父親を捜すために30年ぶりに帰ってきたニューヨークで、様々な事件に遭遇、人々に忘れていた温かい心をとりもどさせるきっかけをつくっていくハートウォーミングなミュージカル。

バディに浜中、父親ウォルター役が吉田メタル、一路はウォルターの妻でバディの義理の母親エミリー、その息子マイケルが松本。沙央はバディの仕事の同僚で一目ぼれするジュヴィ、鳳翔はウォルターの秘書デビーというキャスティング。

マシュー・スクラー作曲、チャド・ベグエリン作詞による音楽が本格的で、聴きごたえがあり、サンタクロースがテーマのファンタジーとはいうものの、純真な心を持つバディを軸に芯がぶれないミュージカルで、宝塚出身の児玉明子氏の奇をてらわないストレートな演出が心地よく、明るいミュージカルナンバーをふんだんに散りばめながらテンポよく展開していく。

バディ役の浜口が、エルフに育てられ、都会のことを何も知らない純粋な青年を熱演。あまりの熱演に見ていて前半はややしんどいところもあるが、後半になってそれが計算であるかのごとく見えてくるのがさすがだった。マイケル役の松本との息の合ったコンビネーションも気持ちがよかった。

突然現れた息子に、当初は戸惑いを隠せないもののバディの純粋さに徐々に心をほぐしていくエミリー役を一路が好演、バディの恋人役の沙央も、ストーカーのようにつきまとうバディに初めは拒否反応を示すものの、バディの心根を知るにつれて馴染んでいく様子を的確に表現、一方、鳳翔もその長身と脚線美で秘書役を魅力的に演じ切った。

21日夜の回には終演後に宝塚メンバー3人だけのクリスマススペシャルカーテンコールがあり、3人が「すみれの花咲くころ」を歌いながら登場。一路と沙央がこの日のために稽古したという「エリザベート」から「闇が広がる」を、鳳翔と一路が「ベルサイユのばら」から「愛あればこそ」をデュエット、最後に3人で宝塚ラテンナンバーの定番「エル・クンバンチェロ」を歌って大いに盛り上げた。「エルフ」のあとでまさかこの3人の宝塚パフォーマンスを見られるとは思いもよらず、ずいぶん得をしたような気分になった。

一方、22日には元花組の鳳真由が、大阪駅ルクア地下のメルカフルーツパーラーのイベントスペースで元宙組の藤咲えりがゲスト、元花組の北川加奈(初花美咲)の演奏でクリスマススペシャルライブを開いた。大学の試験勉強の合間という現役大学生の鳳だが、Jポップはじめ多彩なジャンルの曲を歌い、藤咲とは「エリザベート」から「私が踊るとき」と「夜のボート」をデュエット、クイズ大会も盛り込むなど楽しませた。鳳と藤咲は同期生で、来年2月23日に東京・第一ホテルシーフォートでもディナーショーを開くことが決まっており「ぜひいらしてください」と笑顔でPRしていた。

©宝塚歌劇支局プラス12月22日記 薮下哲司

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