撮影:薮下哲司
元月組トップ、龍真咲が来年2月、クラシックとのコラボで活動再開
元月組のトップスター、龍真咲が、来年2月19日、大阪・サンケイホールブリーゼで開催される「はるか、そよかの音楽に恋してmeets龍真咲」で1年9か月ぶりとなるステージに立つことになり11月25日大阪市内で開かれた製作発表に臨んだ。
ゴールドに輝くエキゾチックな装いで現れた龍、久々の公の場に笑顔で「お久しぶりです」と挨拶。今回のステージは、龍が、9月に箕面市にオープンしたホールのこけら落としに招かれたときに聞いたチェロ奏者の林はるかとピアニストの林そよか姉妹の演奏に感動。「この二人となら久々に歌ってみたい」と突き動かされ、これを聞いた関係者の尽力で話がまとまり、公演が実現することになったもの。
2016年に宝塚を退団、芸能活動を続けていたが、2019年5月に所属していた事務所を退社、同11月に結婚、日本とモナコを往復する生活で、今年も夏はモナコで過ごし9月に帰国した。その間、ラジオのパーソナリティーのほかは大きな活動をしていなかったこととコロナ禍もあって「ウィキペに活動休止と書かれてあったんですが」と笑いながら「ラジオのほかにも小さなコンサートもやっていたので休んでいるつもりはなかった」と龍。ただ大きなステージに立って歌うのは1年9か月ぶりという。
はるか、そよか姉妹の演奏の魅力を「自然と心が躍り、感動して、素直に音楽の世界に入り込むことができ、このお二人の演奏で歌いたいという気持ちがわいた」と話し「私の声も一つの楽器としてチェロとピアノとの三重奏として楽しんでいただきたい」とステージの抱負を語った。
ステージは二部構成で一部は林姉妹のクラシックの演奏、二部で龍が登場。龍が選んだ宝塚時代のとっておきの5曲を歌うというが「曲名はまだ秘密」とし「歌いたい曲がたくさんあって絞り込むのにかなり苦戦しましたが、きっと楽しんでいただけると思う」と自信たっぷりの様子。「この2年間、いろんなことがありましたが、でもその間に自分の中で浄化されたものあって、初舞台から20年という節目の年でもありますので、原点に返ってシンプルに素直な気持ちで歌いたい」と笑顔で話していた。
宝塚は退団後もずっと見ているそうで「特に月組の公演は必ず見るようにしていて、先日も博多座の公演を見てきました」といい「花組には花組の、月組には月組の独特の匂いというのがあって、それは私がいた時と同じもので、やはり故郷という感じがします。この感覚は大切にしてほしいと強く思います」と古巣への愛を熱っぽく語ったのも印象的だった。「コロナのこともありますが、ファンの方が待っていてくださるので何らかのコミュニケーションが取れるようなイベントができたら」とこのステージを機に本格的に活動を再開したい意向も明かしていた。
©宝塚歌劇支局プラス11月25日記 薮下哲司
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